薪ストーブを設置した時の
部屋のイメージを描くことが大切
オフィス・チムニィでは、プランニング及び設置後の取り扱い説明にも重点を頂いております。(設置後の取扱説明は約1時間30分程度頂いております)
そのため、シーズンオフでの設置の場合は、シーズン前に再説明をさせて頂いております。
プランニングの初めは、薪ストーブを設置した時の部屋のイメージを描くことが大切です。
取替えや移動する事もない、なが~い付き合いの薪ストーブ。飽きのこない機種を最適な場所に設置して頂くことが大切です。
以下、プランニングに関しての考え方をご説明いたします。

ストーブの選び方
ライフスタイルで選ぶ(材質による暖房の違い)
一日在宅使用の場合
石(ソープストーン)
温度変化が少なく長時間放熱
短時間の使用の場合
鋼板製
発熱が早いが温度低下も早い
一般的
鋳物
左記の中間
暖房能力で選ぶ
メーカー資料による暖房面積は、各社条件が異なり一概に数値だけを比較する事はできません。また、設置される部屋の条件(部屋の使用材料、吹抜けや間取り状況など)が大きく影響します。
また、メーカー記述の暖房面積数値は、最も良い条件のもとで良い薪を最大限に燃やした状態の数値とお考え下さい。そのため実際には数値の60%~70%程度とお考え下さい。詳しくはアドにバイザーにご相談下さい。

デザインで選ぶ
炎で選ぶ
近年、炎の美しさを重視される方が増えてきました。
薪ストーブひとつひとつに個性があるように炎もそれぞれに違いがあります。
「力強い炎」「優しく美しい炎」「焚火のような自然な炎」など選ぶ楽しみの一つです。
当社では同時に10機種の炎をご覧頂けます。そのほかに関しても画像等で見ることもできます。

風の強い地域における選定注意
風の強い地域で注意する事があります。それは、外の風による煙突のドラフト(排気の上昇)の変化です。
原理は、ダイソンの羽根無し扇風機。強い風は、接する空気を引っ張る性質があります。強い風の時、煙突の排気を引っ張ってしまい燃焼が不安定になったり、本体の熱が逃げるため勢い良く燃えているのに温度が下がったりする現象が起こります。
本体構造が単純なほどこの現象に対応が出来ない場合があります。
機種選定においてアドバイザーにご相談下さい。
薪ストーブの設置
「どの範囲までを温めるか」薪ストーブライフを楽しむために大切なことです。
これは家の間取りによって大きく影響を受けます。
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新築の場合
出来る限り家全体を暖めたい
室内の空気がどのように動くかを知ることが大切です。階段の位置や吹抜けの位置、天井の傾き。
空気の循環システムや天井のシーリングファン等、設計段階で考えると効率的です。
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既存建物の場合
一番長く過ごすスペースを暖めたい
間取りにより家全体を温めることが難しい場合が殆どのため、生活空間を考え範囲を限定することが大切です。そのため薪ストーブの能力は勿論、生活動線の考慮や室内での薪ストックの保管、火の管理がしやすい設置位置なども考慮する必要があります。
煙突のプランニング
薪ストーブの性能や安全性に大きな影響を与えるのが煙突です。
当社では建築屋さんと話し合ったり、現地調査をさせて頂いてお客様に最適な煙突の出し方をご提案させて頂いております。
薪ストーブと煙突の関係
薪ストーブは、強制的なファンなどは使用しません。その代わりに、ドラフトにより発生する吸引力によって、燃焼に必要な空気をストーブ自ら取り入れます。つまり、ドラフトがファンの役割を果たすのです。
ドラフトとは、暖かい空気の上昇気流のことで、温度差が大きいほど気流の流れが強くなります。そのため、煙突の先端部分の排気温度を外気温よりも高くして、強いドラフトを発生させる必要があります。ドラフトが弱いと給気が十分でない為に薪が燃えにくく、煙の温度も低下。煙突にタールが付着しやすくなります。
ストーブの機種により煙突の必要な高さは違いますが最低でも4~5mは上げる必要があります。
また、煙突の長さや施工方法は屋根の種類、固定、勾配、風の強さ、積雪量などによって違ってきます。

二重煙突の必要性

二重煙突とは煙突が25mmの空気層により二重構造になっている煙突のことです。断熱性能が高い二重煙突は、燃焼に必要なドラフト(排気の上昇)を高め、安定した燃焼を維持します。
また放熱量が少ないため、煙突内側の煤の付着も少なくメンテナンスもしやすくなります。
さらに煙突の熱による壁内の炭化火災を防ぐ事にもなります。
安全面とストーブの能力を最大限に生かすため当社では二重煙突の仕様を基本とさせて頂いております。